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コラム・弁護士

 
   

ウォシュレットとの攻防

清水 淳子

2024年12月

弁護士 ・ 清水 淳子

東京はすっかり葉桜だけれど、先週末奥多摩の方に足をのばしたら、ソメイヨシノやしだれ桜、大島桜など、いろんなサクラが満開で、遅めのお花見を楽しむことができた。ただし、ハイキングなのでお酒は1滴も飲まないシラフのお花見だ。

一体なぜなんだろう?アルコールが入らないと花見として完成しないような物足りなさを覚えてしまうのは?

どうも!

一応断っておきますが、年中酒飲んでいるわけではないシミズです。

 

それにしても最近外国人を多く見かけるようになった。街を歩いていても、電車に乗っていても、1割は外国人という感じだ。奥多摩にはあまりいなかったが、高尾山なんか2割が外国の人で、なかにはフツーに「毎週走ってます」的な雰囲気で駆け抜けていくお姉さんがいたりする。あと、「コンビニにビール買いに来た」みたいなライトな装いの中国の人も多い。Tシャツ、半ズボンになんだったらサンダルくらいの簡単な服装で、トレッキングシューズをはいた人など見たことがない。「中国人ヤマをナメてるなー」とかねて思っていたが、「中国の大型連休でにぎわっている人気の山」などニュースで見て、かの人たちは「危ない」「怖い」の基準が違うんだと分かった。峨眉山とか崋山とか斜面がほぼ垂直の、仙人が住んでそうな険しい山をサンダル履きで登っていたり、「命綱が切れたら地面は300メートル下」なんて断崖絶壁の狭い道で渋滞しているところで「早く進みなさいよー」なんてケンカしていたりするので、日本の山なんて朝めし前、近所のコンビニ程度という認識になるのもうなづける。

新宿はもともと住んでいる人もいるから、外国人はもっと多くて、体感的には半分くらいだ。コロナでほぼ鎖国だったところに、円安が手伝ってか、急に外国からのお客様が押し寄せて、本当に増えたと感じる。まぁ日本だけじゃなくてほかの国も同じなのかもしれないが。

富士山見て、寿司・そば・かつ丼食べて、「お・も・て・な・し」にホッコリして、時間通りに来る電車にビックリするのがそんなに楽しいかねぇ?と思うが、いや、たいそうありがたいことでございます。「1回行ったからもういいや」でなく、「あの満員電車にまた乗りたい」「今度こそコンビニおにぎりの海苔を破らずに包めるようになるぞ」「とんかつ食べたら次は味噌カツだぜ」とゼヒ何度も来てほしいものだ。

 

そんな訪日外国人に好評なもののひとつにウォシュレットがある、というのは有名な話だ(登録商標だけど、もはや一般名詞だよね)。

ボタンひとつで程よい温かさ、控えめな勢いの水流がショワショワと優しくおしりを洗ってくれる快適さが病みつきになるようだ。わかる―――――!

「母国に持って帰りたい」と熱望されるほどのウォシュレット、日本中ほとんどのトイレについているため、日本人のおしりは相当甘やかされていると言っていい。たまに駅などでウォシュレットがついていないトイレに座ると、おしりが冷たくて飛び上がりそうになる。「ついてない」のがデフォルトの国には住めないなー、としみじみ思う。

そんなウォシュレットが世に登場したのは1980年だそうだ。温水が出るのは初代からだが、ビデがついたり、音がついたり、最近では「除菌スプレーでキレイを保つ」みたいな高度な技を繰り出したりしている。

 

何を隠そうシミズのうちのトイレにもこの「キレイを保つ」機能がついている。「プレミスト」というらしい。便座に座るとシャーッとスプレーを吹きかける程度の水がトイレに吹き付けられて、汚れをつきにくくするそうだ。

しかーし! 言っておく。

「便座に座ると」はウソだ。

うちのウォシュレットは「便座に座る」よりだいぶ前、トイレのドアを開けるなり「シャーッ」とスプレーする。まるで「待ってました!ようこそ、さあどうぞ!」と言わんばかりだ。座ってから「シャーッ」としたことは一度もない。うちのウォシュレットはせっかちなのか?人の話を聞かないタイプか?ウォシュレットも個性があるのだろうか?

 

ドアを開けるなり、はまだいい、これから使うんだから。

うちのヤツのオカシなところは、トイレに入るつもりがなく、単にトイレの前を通っただけのときに「!(お、くるね!)」

「シャーッ!」

とかましてくるところだ。

…………………………いやいや、トイレ、入らないから。つか、ドアも開けてないのに何で「いる」って分かるわけ?

ホームページ情報によれば、8時間使わなかったら自動でシャーッとやるように作ってあるそうな。

でも、うちのヤツは「最後にシャーッってやってから8時間」なんてタイミングではなく、不定期に、ともかく、シミズがドアの外にいるのを見計らったように作動しやがるのだ。

ちなみにうちのトイレのドア、厚さを測ったら4センチあった。厚さ4センチの合板のドアの向こうにニンゲンがいることを感知するって、赤外線カメラか重力波センサーでも搭載されてるのか?いくら何でもコストに見合わないんじゃないかとTOTOのサービス精神が逆に心配になる。

いや、うちの取説から外れたがる中二病ウォシュレットのことだ、じっと耳をそばだてて、気配をうかがっているのかもしれない。

 

こんなウォシュレットが、ある日パッタリと反応しなくなった。

「!」「シャーッ」どころか、リモコンのシャワーを押しても、ウンでもスンでもなくなって、要するに壊れてしまったのだ。座ると冷たいトイレってさみしいもんっすよ。

さっそくメンテナンスの人に来てもらって、なんか難しい基盤とやらを交換してもらったところ、便座は温かくなり、ちゃんとリモコン通りに作動するようになって、修理完了と相成った。

 

リニューアルされたウォシュレット、取説通り「座ると」「シャーッ」となるかと期待したが、ドアを開けるなり「!」「シャーッ」は変わらなかった。

でも、ドアの外にいるのに「シャーッ」となるのは治ったかも、と思ったシミズは、トイレの前を通るときに忍び足で歩くことにしてみた。気配を消す作戦だ。

実際は、洗濯機がピーピー言ったり、夕飯でイモを食べようとジャガイモを取りに行ったりと、しょっちゅうウロウロするため、着実には実験でなかった。が、そんなバタバタしているときにはあまり「シャーッ」とならず、そーっとトイレの前を横切り、「よしよし、来ないな」と顔を洗っていたりするときに、

「!」←これは起動音

「シャーッ」

とくるようになった。中二病のままだった。いや、悪化しているかも。ウォシュレットの頭脳ともいうべき「基盤」を取り換えたにもかかわらず、そこは変わらないというのはどうしてなのだろう。あやつ、シミズが油断しているのだけは脳みそを取り換えても分かるらしい。

 

とまあ、シミズをビックリさせるのを生きがいにしているようなウォシュレットだ。皆さんのおうちのウォシュレットはどうですか?うちの中二病以上の変わり者がいたらゼヒご報告を。

 

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