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コラム・弁護士

 
   

わたくしと酔客

鈴木 周

2012年12月

弁護士 ・ 鈴木 周

この話は、平成24年の夏頃、帰りの電車内で考えたものである。

ちょうどその頃、巨人の原監督が大昔に不倫してたことがバレ、それをネタに闇の紳士に揺すられ、解決金として金1億円を払ったという事件が世間を騒がせていた。辞めるの辞めないのというような話であり、わたくしは、「そんな昔のこたいいじゃないか。女房だって全部知ってるんだろう?」と思っていたが、一億円という金額のインパクトもあって、その後もしばらく燻っていた。これが逆に巨人の選手の団結をもたらし、「監督が苦しい時は選手が頑張って支えなければ」とばかりに連勝街道を突っ走って見事大差で優勝したのは記憶に新しいところだ。大男たちにもなんとも健気な一面があるもので、ちょっとホロリとくる話だ。

また、この原監督問題と同時期に、AKB48の総選挙が開催され、篠田麻里子さん(だったかな?)が、一体なにに当選したのか分からないが、5位当選し、当選挨拶では他のメンバーを睥睨して、「アタシをつぶすつもりで来い!」とのコメントを発し、物議をかもした事があった。最後のとこは、さすがに「つぶすつもりで来なさい」だったか、「来てください」だったか、「来て頂戴な」だったか(これはないナ)、もう少し丁寧だったような気がするが、いずれにせよ集団内の厳しい競争と篠田さんの飽くなき向上心が伺える名セリフであった。ちなみに前回の総選挙(だから何の選挙なのか分からぬ)では、前田敦子さんがトップ当選して、「私を嫌いになってもいいからAKBを嫌いにならないで!」という、篠田譲と対照的な優等生コメントを出している。

これら事象を受けて「わたくしと酔客」を考えたが、どうも原監督には愛を込めて(わたくし頑張っているハンサムが大好きなんです)、AKB総選挙には「なんの騒ぎか」という多少の揶揄をこめて創作されているようだ。と、他人事みたいに言うのは、考えたのが何か月も前で、書いたのが最近なので、当時の自分を客観視しつつ文章にしたからである。

あんまり上品な話でもないし、話題が一過性のものなので、コラムにするつもりもなかったのだが、飲み会等で披露すると、ごく限られた一部の人にはクリティカルヒットすることが分かったのと、都知事戦が近づいてきてそのあとじゃ全く誰のことだか分からなくなってしまうので、アップすることにした。ちなみに都庁のてっぺんの人とは、「太陽の季節」で障子にブスっとやっちゃったあの人ですよ。

 

第1話 マッチョな老紳士

その日私は、某大手商社の仁志田氏(仮名、以下「西田氏」と略す)とともに、有楽町よみうりホールにほど近い焼き鳥屋のカウンターで一杯やっていた。ネギマ、レバー、ツクネ(卵黄別添え)をいずれもタレとシオで食べ、生を3つほど飲んだあたりで、話題は世間を騒がす原監督問題に移った。二人とも、「そんな昔のこと今の原さんに関係ないだろう。女房にも謝って納得して貰ってるっていうし。」という意見であったものの、「しかし、一億円という金額もあって、世間は面白おかしく書きたてている。このままでは最悪勇退に追い込まれてしまうのではないか。そうなったら残念な話だ。」ということも言い合っていた。

すると、それまで一人で飲んでいた隣の老紳士が、ボソッと、
「いや、原君はワシが守る。絶対に辞めさせん。」
とつぶやいたのが聞こえた。

私は、その紳士をチラと見た。見たが、そのとたん、あまりの驚きにしばらく口が利けなくなってしまった。ここだけの話、私は心身共にマッチョな弁護士を目指してハードなトレーニングを10年以上も続けているため、マッチョな肉体の持ち主を耽美賞賛するのはもちろんであるが、いつの間にかメンタル面についてもマッチョ度を見通せるマッチョスコープ能力を身に付けている。そのスコープで見た老紳士のメンタル面たるや、もはや常人のレベルをはるかに超え、全盛時のハルク・ホーガン(201p 145s)のような、筋肉が隆々と盛り上がった大男であった。あくまでメンタル面だけだが。私は、過去にこのようなメンタルマッチョの持ち主に会ったことは一度もない。ないが、なんかいつも東京都庁の前を通りがかると、最上階からそんな雰囲気が黄色い煙のようにモワモワと漂って来ることも以前から感じていた。が、おそらく同一人物ではないだろう。

 

紳士
「ワシはな、昔から、ハンサムな選手が好きだったんじゃ。」
「そうですね。原さん現役時代は本当にカッコよかったですものね。女の人もほっときませんよね。」
紳士
「そう、その前なら、…定岡、…篠塚、…柴田、…高田、…長嶋、…堀内…。」
「い、いま、明らかにハンサムじゃない人が一人混じってましたよ。」
紳士
「とにかく原君は辞めさせん。一億くらいワシがどうにでもしてやる。」
「だからもう払っちゃったんですって。それで大騒ぎになってるんでしょう。」
紳士
「ふん、何にせよ、男の仕事場とは関係ない話だ。人の噂も七十五日。チームが勝っておればそのうち収まるだろう。」
「まあそうでしょうね。あと1〜2週間のことじゃないですか。…ああそうだ、まだお名前をお伺いしておりませんでした。私は新宿で弁護士をしております鈴木と申します。」
紳士
「ワシか…、ワシは…、おお、そう言えば、今朝のおかずはおでんだったな。」
「は?」
紳士
「昨日はすき焼き、一昨日はしゃぶしゃぶ、その前はキムチ鍋だった。」
「お鍋好きなんですね、ですがそれが何か?」
紳士
「ワシはな…いつもナベなんじゃ…。 ツネにナベなんじゃ!」
「…ああ、なるほど! 良く分かりました。失礼しました。」
紳士
「分かって貰えたようじゃな。このような場ではあまり公にはできんのだ。理解してくれ。」
「西田さん、この方、ツネナベさんとおっしゃるんだって。」
紳士
「ち、ちがーう!」

 

第2話 ツン子さん

某日、私は、東麻布のハロプロ事務所近くのイタメシ屋で、西田氏と一杯やっていた。お互いの顔も見えないような変に薄暗い店で、料理も高い上に不味く、ワインは一番安いのでも1万2000円もし、二人で「家賃食ってるようなもんだな。これも場所柄か。」と言い合い、早々に立ち去ろうと考えていた。

その時、酔いも回ってきたこともあったと思うが、一つテーブルをはさんで壁際の席で飲んでいる二人の会話がやけにはっきりと耳に入ってきた。一人は昔流行ったソフトスーツに身を包んだ業界人らしい男、もう一人はやせぎすで短いスカートをはいた50がらみの女で、細いタバコを吸っていた。すでにワインが2本空いているのを見ると、かなりいける口なのだろう。

 

「こないだの〇KB総選挙みたか。」
「みたみた。『アタシをつぶしてみろ!』って言ってたわね。」
「あんなんじゃ〇KBも長くないんじゃないか。内部から瓦解しそうだ。」
「そのとおりね。メンバーの緊張状態が分かるわ。それに昔からああいう『ひと山いくら』っていうユニットは賞味期限があるしね。あたしが作った『モーニン〇娘』もいい時期は3年だったわね。」
「まあ、どれもせいぜい5年周期くらいか。もっとも、似たような曲を媒体だけ変えて見せればいいんだからな。秋本靖もそうだし、詐欺で躓いた小諸哲男もそうだな。金型作って、ガチャポンガチャポンやって、飽きられたら色変えるみたいな感じだな。」

 

私は、その話を聞いて、もしやと思い、気が付かれないようにそっと横を見てみた。すると予想通り、女の方は、その昔、温泉街の男女の機微を歌い上げて一世を風靡した「じゃらんgoo」のボーカル「ツン子♀」さん(以下、面倒なので、「ツン子さん」と言う。)であった。確か、金がない時代に泊まった温泉宿で布団を一つしか借りられず、彼と抱き合って眠ったという、「せんべい布団で」というのが代表曲だったはずだ。

私は、そっと、「西田さん、向こうにツン子が来てるぜ。」とささやき、店を出るのはやめにして、もう少し話を聞くことにした。

 

「それにしても80年代は秋本のニャンニャン倶楽部、90年代はお前のモーニン〇娘、2000年代に入って、また秋本の〇KBときて、そっちもそろそろ限界だから、今度はまたお前の順番じゃないのか?」
ツン子
「あら、やっぱりそう思う? 実は、ここんところ、次のユニットの構想を練ってるのよ。」
「…しかし、今思い出したが、ニャンニャンというのも死語だな。90年初頭のナウいヤングはみんな使ってたが…。オジンやオバン、それとオバタリアンは使ってなかったな。」
ツン子
「死語特集やめてよ。今度はね、お色気セクシーユニットを考えてるんだけど。」
「セクシーは別段新しくないだろ。昔からC〇ガールズとかいただろう。長続きしないぞ。」
ツン子
「モーンニン○娘の時は、素人っぽい子集めたから、今度はキャンギャルみたいなゴージャスなのを50人集めて、『イブニング姉さん』ってのを作ろうと思うんだけどどうかしら?」
「ダメそうだけどなあ。センターは誰にするんだ。」
ツン子
「それこそ、C〇ガールズのノリで、とりあえず青○典子にお願いしようと思うんだけど。岡○夏生あたりも受けてくれるんじゃないかしら。」
「ずいぶんトウのたった姉さんだなあ。だいいち青○で他のメンバー納得するのか?」
ツン子
「もちろん納得しないのよ。だからユニット結成大会の舞台挨拶で他のメンバーが突如下剋上、その場で即解散総選挙やるのよ。」
「ギャハハハハ、面白い! で、次のリーダー誰やるの。」
ツン子
「それがやっぱり青○典子が当選しちゃうの。それで、メンバーあての舞台挨拶が、『全員ぶっつぶしてやる!』ってので、ファンには『イブニング姉さんは嫌いになっていいから、アタシだけ好きになって!』って言わせるのはどうかしら?」
「ギャハハハハ! それいーねー。バッチグー!」
ツン子
「だから死語はいいわよ。」
「しかし、まあ、半年もたないだろうな。」
ツン子
「いいとこ2〜3ヶ月くらいかしら。カップ麺のサイクルみたいね。」
「まあ、お前、そんな冗談ばっかり言ってないで、そろそろ次考えないとな。」
ツン子
「そうね。」
「オレもできるところは協力するよ。…お、ポケベル鳴ってる、そこのポーチ取ってくれ。(確認後)じゃ、そろそろ行くか、ここんとこマル金だからオレが出しとくよ。」
ツン子
「最後まで死語なのね。じゃお願いするわ、ヤンエグさん。」

 

以上がこの夏わたくしが飲み屋で体験した話である。酒は人の心の壁を取り払い、素のままの心情を吐露させるものだ。もっとも、この時は大変に酔っぱらっていたので、こういう話が本当にあったかどうかは定かではない。そのあたりご理解頂きたい。

それでは、みなさん、昭和の名曲に載せてさようなら。

♪ 酒〜に心が〜あ〜るうな〜らば〜(美空ひばり「悲しい酒」)。

 

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